11/28〜12/2

 この五日間は福祉施設で実習でした。っていっても僕の場合は、老人ホームじゃなくて授産施設だった。初日はいきなり緊張したけど楽しい五日間だった。肢体不自由な人がほとんどでした。風呂で背中流したり、作業手伝ったり、一緒に運動したり。最終日の今日はうれしいことだらけでした。入所者のEさんは「今日は背中流してくれないのか?」とか言ってくれたり。いままで話してくれなかったO君が質問してきてくれたりさ。所員の人たちも「いつでも遊びにおいでよ」って。なんかあったかくってさ。あぁ、これがHOMEなんだなぁって。柄にも無く思ってしまったり。みんな一生懸命でさ。学校で実習行く前に障害者の自立って何ですか?っていう授業があったんだ、介護受けてるのに自立って言うのかなって。でも、僕の見た人々はみんな自分でやりたいことやって、趣味があって、牡蠣鍋の計画立てたり、好きなおんなのこのはなししてくれたり僕なんか追いつきもしないんじゃないかって不安にもなったけど。僕は僕なりにやることが大切だってわかったし。3日目の総務の人と話を一時間位したんだけど、「君みたいな学生がいてよかったよ」って言われたときもうれしかったな。社会に出ている大人と腹割って話したのって初めてのことかもしれない。
 障害を持った人にとって、これからの日本はとても住みにくいものになって行きます。政治家が日本の財政しか考えないで組み立てた障害者自立支援法案。確かに今回精神障害者というあたらしい障害を認めることになり一面では良かった。だが、身体、知的、施設にとっては厳しい事だらけだ。いままで家にいた人を地域に出していくのはとても困難だし。地方も借金で手が回らないのに、国は地方に管理をさせようとするし。しわ寄せ来るのは結局誰なのよ?余計な保養施設なんか建てるよりやることがあるはずだ。政治家は自分のことしか考えてない。こんな事言うのは俺がバカだからか?ありきたりなこと言って何が悪い?政治家に障害者の気持ちがわかるのか?俺ですら実習でかけらくらいしか見えないのに。涙はいつも現場に流れてる。笑い声はいつも会議室、国会、事務所ばかりだ。当選して万歳するまえにその金を寄付しろよ。ばかな議員め。

 こんなこといって僕に何かができるわけでもないのはわかってるんだ。でもね何もしないよりましな気がするんだ。障害はいつ自分に起こるかもわからない。明日はわが身。国会で通る法案、法律にもっと興味を持つべきだ。以上が今回学んだことです。

 明日からまた学校です。行きたくないけどがんばらなきゃね。常に目標を持っていかないと。